【音 × テクノロジー】AISO Raspberry Pi4セット - TARO NOHARA aka やけのはら - PARADISE LOST
¥62,000
【Raspberry Pi4セット、microSDカード単体 限定数 合計50】
「AISO」によって“終わることのない音楽”が実現しました。あなたがスイッチを切るまで、この音楽は鳴り続けます。
「楽曲」という大きなカタマリではなく、小さな「音」のカケラと「無音」をプログラムがリアルタイムかつランダムに構築し続けることで、BGMを半永久的に構築するシステム。「終わることのない」「ループしない」BGMを実現します。
再生デバイスであるRaspberry Pi4は手のひらサイズ。 スピーカーに接続し、電源を入れるだけで自動BGM構築が始まります。
AISO用microSDカードを差し替えれば、他の音楽を楽しむことも可能です。
▼必ずお読みください▼-----------------------
※AISOはRaspberry Pi4上で動作します。AISO単体(microSDカードのみ)では再生できません。Raspberry Pi4をお持ちでない方は「Raspberry Pi4 セット」をご購入ください。
※すでにRaspberry Pi4 ModelB 4GBをお持ちの方は「microSDカード単体」をご購入ください。
※スピーカー、ステレオミニケーブルは含まれておりません。別途ご用意ください。
※音量調整は、アンプ・スピーカーでお願いします。AISOに音量調整機能はございません。
※ご自身の音源をインストールする事はできません。
※ このシステム・音源を著作権者に無断で複製、放送(有線・無線)、上映、公開、演奏、レンタルすることは法律で禁止されています。個人として楽しむなどのほかは著作権法上、権利者に無断では使用できません。商用利用は別途使用料をいただいております。ご希望の方はお問い合わせください。
※購入時期や仕入れ状況によりRaspberry Piのバージョンが変更される事がございます。
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▼Raspberry Pi4セット内容
AISO (microSDカード)
Raspberry Pi4 ModelB 4GB
Raspberry Pi Case
ACアダプター
取扱説明書
保証書
※AISOは英国のラズベリーパイ財団がコンピューター教育用途の目的で開発したオープンソースハードウエアである「Raspberry Pi4 ModelB 4GB」の上で動作します。
▼仕様
サイズ:W9.4cm x L6.9cm x H3.6cm
重量 :130g
素材 :アクリル (ケース)
電源 :15W
▼試聴はコチラ 「TARO NOHARA a.k.a.やけのはら / PARADISE LOST」
バンクタイトル ※バンク=AISO楽曲の構成単位で、シームレスに展開するテーマ群
・Dream Tekno Nation
・Happy Anarchists On The Fence
・Furin Wind Chimes
・Musica Mundana (Piano)
・Paradise Lost
・Tide of Sound
・Hyper Cube Groove
・A Lighthouse in Winter
・We'll come back for ambient summer
・Waves of Tokashiki
・Water Drops
・The Fruit of the Original Sin (303)
・Rooftop Tonalism etc.
この度「AISO」という自動音楽構築システムのために曲を作らせて頂きました。 もちろん、個人の音楽ファンにも届けば嬉しいのですが、念頭に置いた用途としては、お店や公共の場所で半永久的に流れ続けるようなイメージです。
そうなると、飽きずにずっと聴ける、しかし、必要以上に注意を引かない、流れていて不快ではない音楽である必要があると考えました。 普段は、差し色的に意外な要素を入れるのも好きなのですが、今回、心地良い音しか入れない、ただし、ありきたりな環境音楽にはしたくない、ということを意識して制作しまし た。 近年、コロナ禍が始まる前から、アンビエント音楽的なものを、グループや個人で制作してきましたが、聴かれる(流れる)場所での効果を本当に第一に考えたという意味では、初めてちゃんとアンビエントを作ったような気がします。
自分で作った音をAISOの専用ソフトウェアでプログラミングしていくのですが、これは普段の音楽制作とは違う脳の部位を使うような感覚の数学的作業で、難儀でした。 適切にプログラミング出来ると、毎回、音の組み合わせ、構成、順番が変わって再生されます。 つまり、作った自分でも、全体像を把握したり、構成をコントロールしたり出来ません。 それが、構成や長さが固定された既存の録音された音楽とは違う、AISOならではの音楽の概念であり、肝となる部分です。 自分でも、「あれ、これはなんだっけ?」とか、「へー、こうなるんだ」と、プレイバックするたびに新鮮に驚きました。 流し続ければ、聴いて頂く方にも同様に、同じようで同じではない、変化し続ける"生きた"(毎回新しく生を受ける)音楽の面白さが伝わるのではないかと思っています。
終わることのない音楽という面では、日本でバブル末期に立ち上がった(発想として近年のローファイ・ヒップホップ・チャンネルを先取りしていたとも考えられる) 伝説のヒーリング(?)・ラジオ局「St. GIGA」からも影響を受けました。
音楽的には、アンビエント、ニューエイジ、テクノ的な発想、手法をベースに、「St. GIGA」の時代、90年代初頭のエッセンスも取り入れました。
全体のコンセプトとしては、「ここではないどこか」へと心を連れて行くような浮遊感、泡沫のパライソ、ユートピアのイメージをベースに、終わらない音楽再生装置が人類滅亡 後も楽園の調べを奏で続けるといったディストピア的妄想も加味した世界観になっています。
私にとって新しいチャレンジであり、新しい発想、発見のきっかけとなる取り組みでした。 聴くという面でも、長さや構成が固定化されていない、リアルタイムで変化し続ける音楽というのは、今までにはない興味深いものではないかと思っています。 楽しんでいただけたら幸いです。
文:TARO NOHARA
TARO NOHARA - Musician
https://artist.link/yake
DJや作曲、ラップ、執筆業など、多様なフィールドを独自の嗅覚で渡り歩く。
「FUJI ROCK FESTIVAL」などのビッグ・フェスティバルから、アンダーグラウンド・パーティーまで、日本中の多数のパーティーに出演。THE BLUE HEARTS、山下達郎、YUKIといったポップ・アーティス ト、ロック・バンド、ダンス・ミュージックなど、100を超える幅広い作品にREMIXなどで参加。2009年に七尾旅人×やけのはら名義で「Rollin' Rollin'」をリリース。2010年、ラップ・アルバム「THIS NIGHT IS STILL YOUNG」を、2013年には、セカンド・アルバム「SUNNY NEW LIFE」をリリース。最後の手段が製作した、楽曲「RELAXIN'」のMVが、「第17回文化庁メディア芸術祭」で新人賞を受賞。
DJとしては、ハウスやテクノ、ディスコを中心としたロング・セット、またTPOに応じた幅広い選曲を得意とし、Stones Throw15周年記念のオフィシャルミックス「Stones Throw 15 mixed by やけのはら」など、数多くのミックスを手がけている。アンビエント・ユニット「UNKNOWN ME」のメンバー としても活動。2017年には、亜熱帯をテーマにした作品「subtropics」が、英国「FACT Magazine」の注目作に選ばれ、アンビエント・リバイバルのキー・パーソン「ジジ・マシン」の来日公演や、電子音楽×デジタルアートの世界的な祭典「MUTEK」にも出演している。2021年4月、4作 目となる待望の1st LP "BISHINTAI"を、米LAの老舗インディー・レーベル「Not Not Fun」からリリース。2022年4月、ドイツ「GROWING BIN」からニューエイジ・テクノのアルバムを、9月にはスイスの「WRWTFWW」からアンビエントのアルバムを、TARO NOHARA名義でリリース。雑誌「POPEYE」でのコラム連載など、文筆業も行い、2018年10月に初の著作「文化水流探訪記」を青土社から刊行。
▼AISOと関わりの深い3者からコメントを頂戴しました
・Koji Nakamura
AISOでの音楽制作は人によって様々な形になる。それは制作者が思い描く理想の社会の形成を表すようで面白い。やけのはらくんのAISO「Paradise Lost」は、我々がもつ感覚の部分に言葉や知性を与えるような、或いは何かを知らせるような、そういった優しさに溢れている。
・中澤 敬 (春の雨cafe&records)
音を漂わせるのは難しい。約3分のぶつ切りにされた音楽の商品性は、人の意識を捕まえて離さない。
作者のイマジネーションはAISOを利用し、それから解放され美しく漂っている。その浮遊の連続性は宇宙に投げ出されたカプセルの軌道のように神秘的だ。
また、ある種の作家性すら部分的に放棄し、偶発的な音の成り立ちを尊重している。その偶発性は自然の造形のようでもある。木々を揺らす切れ間のない風のように美しい音楽だ。
・Go Hiyama
お声がけさせていただいた当初から やけのはらさんは、AISOによる音楽の社会実装を視野にとらえているのが読み取れた。アーティスト版としては新たな起点で、驚いた。
完成した音を聴いて、『PARADISE LOST』は本人が観ている景色とそれへの反応なのかもと感じる。憑依した気すらする。発する音はぐいぐいと目の前のフィールドを描き広げていく。「おお、ココはコウ観えるのか」とキョロキョロしながら歩を進める。空想散歩道。
AISOはこれまでにない音楽再生システムです。
「楽曲」という大きなカタマリではなく、小さな「音」のカケラをプログラムがリアルタイムかつランダムに構築し、半永久的に新しい音楽を生成します。
その「音」のカケラは音楽家によって丁寧にデザインされています。
革新の音の在り方がここに。
▼AISOオフィシャルサイト
https://aiso.ooo